少しずつ、少しずつ、水分が蒸発し、濃くなった海水のことを<鹹水(かんすい)>と言います。これができると、第二段階に入ります。乾燥です。かん水からさらに水分を取り除くのには二つの方法があり、ひとつはかん水を釜で焚いて作り出す方法。火力による蒸発です。もうひとつは、そのまま太陽の熱と光を利用して自然乾燥させる方法です。私たちは後者のやり方で塩を作っています。
その理由は、かん水に含まれる豊富なミネラル成分を大切に扱えること。そして、燃料を必要としない、より自然にやさしい製法だからです。
反面、手間はかかります。時間もかかります。お天気任せですから計画通りに出来上がらないこともあります。でも仕方ありません。この方法が、私たちのこだわりなのですから。